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半ば八つ当たり気味に乱暴に扉を閉めると、奮然と踵を返した。
そのまま廊下を進んで行き、エントランスへと続く階段の横にある部屋の扉をノックする。
「加賀さん、起きてる?」
遠慮がちに問い掛けて、応答を待った。
するとさほど間を置かず、部屋の扉が開かれる。ジャージ姿の加賀力也が現れた。
「おや、チワワくん。どうしたの?」
煌々と明かりの点いた室内には、雑然と様々な物が散らばっている。
その大半はカメラの機材なのだが、他にも雑誌やスナック菓子などが散乱していた。
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