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一人で寝ていたら、またいつ幽霊に襲われるか分からない。勿論性的な意味で。
僕は頼むから側に居てくれと、懇願の意味をこめて必死に目の前の加賀を見つめた。
目が潤んで来るのが分かる。
すると加賀はふっと短く吐息したかと思うと、何故か数歩よろめいた。
「加賀さん……?」
額を押さえて苦痛を堪えるように、加賀は暫し天井を仰ぐ。
「天然の破壊力って……凄い」
「はい?」
加賀の反応に困って首を傾げると、僕以上に困惑した様子の加賀が問い返して来た。
「――で、一体何があったの?」
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