10話

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 そこで自室で寝ていた僕に襲い掛かって来たものを思い出す。  あの幽霊はかなりの重量があり、どちらかと言えば大柄だった。   幾ら自分が小柄で体重も軽いとはいえ、子供に圧しかかられたくらいで身動きがとれなくなる事はない。  と言う事は、香澄が見たものと僕が接触したものは全くの別物だという事になる。  この洋館には、幽霊が複数いるのか。  そう考えるに至り、僕は背筋が冷たくなるのを感じた。
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