魔法学園のバカ共

入学式は怠すぎる

新入生としてはこれからの学園生活に不安を抱えながらもウキウキと胸を踊らせ入学するものだが、生憎俺はそんなキャラじゃない。

なので長ったらしい理事長の話を聞くだけのような入学式は苦痛でしかない。

『――――以上で、儂の話を終わりとする。新入生の諸君は日々精進するように』

かれこれ既に三〇分も続いた話がやっと終わった。

壇上で話していたのは水無月魔法学園の理事長、水無月元(ﾐﾅﾂﾞｷ ｹﾞﾝ)。

見た目は孫に優しい六十代のお爺さん。以上。

『続きまして生徒会長挨拶』

まだ続くのか。俺のライフはとっくに０です。