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俺がアユミンについて考えていると、向こうから話しかけてきた。
「あぁ歩って名前だからアユミン。わたしの事は好きに呼んでいいよ」
「いや、アユミンは止めてくれ。……じゃあ…えっと……」
名前が分からず困惑すれ俺に若干困った顔をする緑の髪の女。
「もしかして名前分からない? 同じクラスだけど」
「ごめんなさい」
「全くアユミンは酷いなー。わたしは白河七海(シラカワ ナナミ)。ちゃんと覚えてね。アユミン」
「だからアユミンは止めろと――もういいや」
今なら俊平に茜ちゃんと呼ばれる茜先生の気持ちが分かる。
白河はありがとーと言いながら、俺に笑顔を見せる。やべ、良い人だわコイツ。
因みに八王子の時と態度が違うのは八王子が以前、榎本と一緒にナンパ男を怒らせ俺まで巻き込んだからだ。
「じゃあそろそろ勉強しよっか。」
いつまでも時間を無駄にする訳にもいかず、廉の一言で皆取り掛かる。
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