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「歩って彼女いたんだね……」
「意外だわ…」
「ですわね……」
「アユミンがまさかリア充だったとは…」
「……有り得ない」
「裏切り者ー! 誰だ!? 相手は誰だ!?」
各々が何やら負けたような顔で呟く。それにしても失礼な事を言う連中だ。
しかしそこは優しさの塊(自称)である俺は怒るわけでもなく、店内で騒ぐバカの質問に答える。
「Aクラスの神無月奏(カンナヅキ カナデ)ってやつ」
名前を聞いても分からないのか皆頭に?を浮かべたような顔をしている。
しかし一人だけ、八王子はまるで死んだ人間が生き返ったように驚いた顔をしていた。
「もしかして神無月財閥の娘の神無月奏の事ですの!? い、いえそんなはず有りませんわね。失礼私の勘違いでしたわ……」
「その神無月奏だけど」
「やはりそうでしたの!? 何故あなたごときの男が神無月奏と恋人同士の関係なのですか!? 嘘を仰らないで下さいまし」
どうしても信じられないのか八王子は俺が嘘をついていると考え一人で納得している。普通にイラッときた。
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