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美しい銀色の長い髪に蒼い瞳。肌は雪のように白く、唇はサクランボのように瑞々しい。
俺と少ししか変わらない身長とそこそこある胸。
誰もが綺麗と認める美人が優雅に店内を歩きながら俺に近づく。
店内では男も女も関係なく皆奏を目で追う。美人だろ? 俺の彼女なんだぜ。
――と、内心優越感に浸る内に奏は俺の目の前に来た。
「待たせたわね。お望み通り助けに来てあげたわよ」
「一分も待ってねぇよ。それより何故追試の事、俺が此処にいる事を知っている」
「世の中には便利な物が有るのよ。盗聴器とか発信機とか……」
「俺にプライバシーは無いのか!?」
奏は平然と盗聴器と発信機を俺に付けたと言っている。奏にとっては当たり前の事なのだろう。
見た目は美人だが、中身が色々と残念。それがマイハニー(笑)神無月奏という女だ。
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