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「有希!何番だった?」
「5番だよ!晴香ちゃんは?」
「あちゃー。わたし17番だ…。少し離れちゃったね」
「そうだね…。ざんねんだ…」
わたし達はお互い少し寂しそうな顔をした。
「まっ、席なんて関係ないよ!わたし達いつも一緒にいるんだし!」
「そうだね!席なんか授業受ける以外いないし!こんなのでわたし達の友情が壊れる訳じゃないしっ!(笑)」
そんな事を言いわたし達は冗談っぽく笑い合う。
晴香ちゃんと席が離れたのは本当に残念だったけど、三学期になったらまた席替えあるし、その時こそ近くになれたらいっか。
(小学生は切り替えが早いっ!w)
「そいや晴香ちゃん、隣は?」
「木村だった~。あいつと仲良くないし、どうせなら蓮とがよかったなー」
「水城君か…」
水城君とは学年で一番かっこよくて面白い男子。
そして一番モテる。
私はどっちかと言うと苦手で隣の席にはなりたくなかいタイプだった。
「有希は隣だれ?」
「わたしはまだわかんな『よし。みんなくじを引いたから席の移動をしてくれー』
わたしの言葉を遮るように先生の言葉が教室中響いた。
「もうみんな引き終わったんだ。じゃ、また後で隣の人教えてね!」
「うん!」
晴香ちゃんと別れ、わたし達は机を抱え、席を移動を始めた。
わたしは一番後ろの窓際の席だった。
ラッキー!窓際だ!
一番人気が高い席だよねっ!
あとは隣だけど…
そう思いつつ隣の席に目を向けると、隣にいたのは
「やり~!俺一番後ろの席じゃん!」
水城君だった。
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