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―次の日―
キーンコーンカーンコーン――
3時間目が始まるチャイムがなり、わたし達は席に座った。
「次の授業は…、と国語か!」
日課表を見ながらそう言い、国語の教科書とノートを取り出そうとした時、
「あ゛っ」
「な、ない…!」
わたしは国語の教科書を忘れてしまっていた。
ど、どうしよう…!
三日連続で教科書忘れちゃった…。
今から他のクラスに借りに言っても間に合わないし…。
今日こそ先生に怒られる~!
わたしが若干涙目になりながらそんな事を思っていると
「あれ桜井?まさか国語の教科書忘れた?」
水城君がそう問いかけてきた。
「う、…ぅん」
私は水城君に対し、小さく頷いた。
「まじで!国語の教科書3日連続って新記録じゃん!」
「…」
わたしは水城君のその言葉にただひたすら黙っていた。
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