嵐の舞踏会

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鴉の囀り、 温かい感触… …これは…何だろう…。 凄く柔らかくて…懐かしい感覚…。 薄く目を開けるとそこにはー… 「あっ…起きたっ?」 私に話しかける懐かしい声。 私を撫でる温かい手。 …どうしてだろう、全てが愛しく思う… どうして私がこんな思いになるんだろう… ……どうして…こんなにも……。 気が付くと、私の頬には 一筋の涙が流れたいた。 「…って、そろそろ時間だよ。 俺は先に行ってるからっ!」 そう言って、私の涙を拭い部屋を出ていく。 取り残された一人の部屋で、 「わたし」はこう呟いていた。 「…ジャック…。」
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