今も昔も

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「彼…本当優しいの…」 今まで見たことないような菜々香の表情。 「真也には内緒にしているの?」 静かに頷き菜々香の顔が曇る。 「明日ね…彼… 星斗っていうんだけど はじめて病室にきてくれるの。 その時お兄ちゃんに言うつもり。」 大丈夫だろうか… 心配になる。 真也は菜々香が 本当に好きだった。 妹とではなく 一人の女の子として。 恋人になる前に 相談されたことがある。 私は真也の気持ちを 知りながらも真也に告白した。 真也は私の気持ちを 受け入れてくれた。 でも時々不安になるのだ。 今も菜々香を妹ではなく 好きな人としてみている のではないかと。 私は真也が本気で好きだ。今も昔も…
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