今も昔も
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しばらく菜々香と話し 病院をでる頃には すっかり暗くなっていた。 「咲良。」 きこえてきたのは 愛おしい声。 「帰ったんじゃないの?」 「待ってたんだ。暗いと危ないし、送っていこうと思って。」 そういうと真也はなれたように手を差し出してきた。 そっとその手を握る。 「ありがと。」 彼といる時間は 落ちつくし、愛おしい。 「菜々香なんかあったの?」 「ううん。何も。」
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