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いつもの様に、五月蝿いほどに響く携帯のアラームで目を覚ます。
カーテンの隙間から溢れる太陽の光が、部屋に差し込み妙に眩しい。
気だるい身体を起こし、ベッドから這い出る僕は小さく欠伸を漏らし、着替えを済ませ、朝食を食べ、家を出た。
鍵をかけ、見上げた先には澄んだ青い空が広がっていた。
「「綺麗な青」」
口をついて出た言葉。
重なる音。
つい最近発した様な違和感。
何も思い出せない僕はただ首を捻るだけで、結局気にしない事にした。
今日も変わらず、行き交う人々の中に溶け込む僕。
どこか遠くで水の音がした気がした。
ポチャンッ……。
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