放送委員

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四時間目終了のチャイムと共にクラスメイト達は机をくっ付けたり、椅子を移動させたりして自分達の座る場所を確保し始めた。 オレはというと、まぁそれなりに仲の良い友達はいる訳で。 「飯食おうぜっ」 ほら来た。 オレとは違って色んな人と仲良くって、人懐っこい我が親友。 容姿も所謂イケメンで女子にも大人気。 全く………イケメン滅びろ! おっとつい本音が。 そんな事を考えながら目の前の爽やかスマイルに思わず顔をしかめて見せれば、我が親友はオロオロし出して何だか笑えてくるのはオレが性格悪い性。 「何でもないから落ち着け」 「うぇっ、えっあ…何だ……また俺何かしちゃったのかと……」 「大丈夫だって…イケメン滅びろとは思ってるけど」 「んっあぁ、確かにこの学校イケメン多いよな」 「いや、お前もだろッ」 「え?」 「何でもない」 はぁ全く。 我が親友様は無自覚なようだ……。 さっきの「うぇ」って反応も何か、可愛いというかなんといいますか。 取り敢えず奴は癒し系なんだよなぁ、オレにとってはね。 不思議そうに首を傾げてる姿もなんか可愛いし、笑ったら犬っぽい時とかあるし、本当癒しですわぁ。 「なぁなぁ、どうしたんだよボーッとして」 「可愛いなぁって思って」 「誰が?」 「おまえがー」 話し掛けてきたため事実を言えば、何だか顔を赤くする親友に思わず笑ってしまう。 そうすれば、突っ掛かって来るのはいつもの事。 本当、平和だと感じる。 いつまでこんな生活が続くのかな……。
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