悲劇の始まり

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「珍しいですね、翔がピノンに負けるなんて」 「だから、何を競っていたんだよ………」 「ふふっ、さあ?」 と言うのは前園未来、彼女三号な。二号は藤原綾、四号はニケア・アッシュフォード、五号は新崎瑠那、六号は永野桜夜だ、七号はイクスピアリ・ラ・イーズだ。七人も彼女がいる時点でかなり不純な気がするが、それでも皆平等に愛しているから、多分大丈夫。 「それより、翔も先生をやりませんか?知識も豊富ですし、歴戦の英雄ですし」 「英雄はお前達もだろうが。あと、俺が教えられるのは-----」 と、俺が言いかけた瞬間。 「は い ?」 阿修羅を見た。 「………わかったよ。このままフラフラとするわけにはいかないからな。教員の道でも目指すよ」 「そうですか!なによりです」 阿修羅から一転、未来は笑顔になった。 ピノンは、こちらに同情する目を向けてきた。 ………久々に戦場以外で恐怖を感じた瞬間だった。
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