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「……もうあれから四ヶ月だね」
「……ああ」
ピノンの言うあれとは第一次星間大戦争の事だ。
「それに、翔くんなんかかなり昇進しちゃったし」
「あれは成り行きだ。なんでも、『英雄が大佐で留まるだなんてありえない』だそうだ」
そう、第一次星間大戦争後、俺は何故か秀人さんが作った警察軍部、アークセラフィムのトップになってしまい、階級はそれに従い、大将まで上がってしまった。
まあ、雑務は他の奴がやるから、負担はあまりなし。
しかし、ミリタリー雑誌の取材内容が増えて面倒この上ない。
ただでさえ、俺は《大戦の英雄》、《軍人の憧れ》、《最強のハーレムキング》なんて称号を貰っているのに、これ以上増やさないでもらいたい。てか、最後の称号は凜が勝手に付けた称号だ。まあ、付けた瞬間、俺に殺されかけたのは当たり前の話だ。
「それ言うならお前達だって昇進しただろうが」
「私達は二階級昇進しても大尉です~」
と、言うピノン。
そう、ピノン達(桜夜と瑠那とミナを除く)は俺の昇進と同時に二階級昇進の大尉になった。ちなみに桜夜と瑠那は中蔚、ミナは少尉。確か、ラグナスの異動命令がミナにはかかったから、アークセラフィムに入隊。しかし、ラグナスから少尉からにしてほしい、という要請があったので、少尉からになった。
そして、関係無い話だが、今年の紅月、蒼竜の志願率は異常で、定員を三百人超える人数が来て大変だった。
そのせいで俺達やエレナ先輩を始めとする卒業生なんか総出で入試の対応をさせられた。
まあ、そんなことはこれくらいにしておこう。
「そういえば、今日、なんか最新のアーケードゲームが出るらしいな」
あのままだと面倒だったので、俺は話を変えてみた。
ピノンと未来は頷き、
「確か、《アサルト・バトルフィールド》だったけ?タイトル」
「ええ。私達がそれのゲストで対戦するんですよね?」
「ああ、確かな。………面倒事にならなきゃ良いが……」
と俺は最後の方を呟くように言った。
嫌な予感がしていたからだ。
まあ、それが杞憂であることを願っておこう。
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