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シスターシャッハなう。
「おかえんなさい」
「……誰?」
「シスターシャッハ。悪い人じゃないけどちょっとコワいかな」
「ヘンなことを吹き込むのはやめなさい」
鉄拳制裁をくらいました。
「にゃはは…きみがアイク君だね?ありがとう、助かったよ」
魔王遭遇!!
「イエ、ソレホドデモ」
「なんで片言なのかな……?」
それはあなたの機嫌を損ねたら命がないからですよなのはさん。
生物としての本能が叫んでいる。「こいつに刃向かってはならない」と。こりゃシスターシャッハがかわいく見えるぜ。
「あ、自己紹介してなかったね。私は高町なのは。機動六課の隊員だよ」
「えと、アイク・ウォーカーです」
俺からしてみればなんとも奇妙な自己紹介を終えて問題はヴィヴィオの方へと移った。
"ママを探す"というヴィヴィオとの約束はしばらく継続することとなり、とりあえずは事なきをえた。
帰り際、予想した通りヴィヴィオが駄々をごねた。左手を掴んで離さない。
「つかヴィヴィオよ。おまえこの手コワくないのか?」
「ううん。だってアイクの手だもん。ちっともコワくないよ?」
当然でしょ?って具合にヴィヴィオが俺を見る。普通なら気持ち悪いとか怖いって思う筈なんだが……まあそこはヴィヴィオの優しさって事で。
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