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チクショウ…寄りによってこんな中途半端な時期に送りこみやがって……
「さ、着きました……って、なんでそんな顔真っ青なんです?」
「シスター、俺のライフはもう0どころかマイナスなのですよ」
「何を訳の分からないことを……さ、行きますよ」
「はーい」
ああ、どうしてこうなるんだ……。
††††††††††††††
「い…いない!?」
病室に入ろうとすると先に入ったシスターシャッハが血相を変えて出てきた。
「いないって誰が?」
「六課が保護した女の子がいなくなったんです!私は隊員の方に連絡しますから、あなたは病院内を探してください!」
「え~、どうせトイレに行って―――」
「探 し て く だ さ い !」
「サーイエッサー!!」
笑顔は本来凶器だと思うようん。
シスターシャッハに頼まれ(脅され)て渋々探すことに。つかこの病院誰もいないのかってくらいに人に遭遇しないんだが。
「お~いヴィヴィオや~い」
ルールルルル。あ、これはキタキツネか。
「ん~、外かな?」
玄関口から出て中庭に出る。つか異様に広いなこの病院。
「飴あげるから出ておいで~」
「飴!?」
ぶふぉ!?
強烈な衝撃が脇腹を襲ってきた。なんだ、新手のトラップかなんかか?
「飴、くれるの?」
飴で釣れるとは……この子の将来がちょっと心配になってきた。
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