霧ヶ峰団

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そこに居たのはリーダーの妹、赤富士未来(あかふじみらい)ちゃんだった。 一方リーダーの赤富士拓也(あかふじたくや)……さんは部屋の奥に構えられた社長椅子でふんぞり返っていた。 相変わらずだ。 俺は未来ちゃんに誘導されるまま外部からの来客用の椅子に着いた。 「心火さん、珈琲と紅茶どちらになさいます?」 「んーと、紅茶で」 「はいっ、かしこまりました」 そう言ってウエイトレスのようにその場から去る未来ちゃん。 恐らく、リビングに紅茶を淹れに行ったんだろう。 「で……説教ってなんすか?」 未来ちゃんの観察もそこそこに 「説教? なんだそりゃ?」 は? またしても何を言ってるんだこの人は。 「いやだから、リーダーが俺に説教があるって呼んだんでしょ? 俺は人からそう聞いたんすけど」
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