霧ヶ峰団

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「……異能力が破壊される。って点が府に落ちねえか?」 リーダーが俺の心を読んだかのように言ってきた。 一瞬驚きはしたが、この人ならそれぐらいやりかねないと判断して答えた。 「まあ、その通りっす。今や体の一部と呼んでもおかしくない異能力。それが消えるなんて普通じゃないっすよ」 普通じゃないーー その単語にリーダーはピクリと体を反応させた。 「普通じゃない……。まさにその通りだ。 奴らは……異能力を消すことが出来る異能力を持ってやがるらしい」 「…………は?」 リーダーの言った言葉がすぐには理解出来なかった俺はしばらく、は? とか、え? と言うことしか出来ない。 異能力を消す異能力って? 「そうなっても無理ねえよ、俺だって最初知った時は驚いた。だが、最初にも言ったようにあくまで噂だ。あんま鵜呑みにすんな」
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