3人が本棚に入れています
本棚に追加
「瑠璃さん」
俺の声に気がつくと瑠璃さんは聖女の微笑を見せる。
「あら、心火くん。お仕事お疲れ様」
「あはは、どもです」
普段ならここから俺もお茶に混ざるところなんだが、今回は別だ。
さっそく本題に入ることにする。
「ちょっと皆をここに呼んでもらってもいいですかね。……あ、リーダーと未来ちゃん以外で」
リーダーはとにかく、恐らく未来ちゃんも既にリーダーから話を聞いているだろうから呼ぶ必要はないだろう。
そして、さすがと言うべきか瑠璃さんは、突然の頼みにもあっさりと応えてくれた。
「なにか、お話かしら? 了解しました。うふふっ」
笑みを浮かべながら瑠璃さんはテーブルから立ち、食器や調理器具が置いてある背後のキッチンへと向かう。
「始まるね~!」などと向かいに座る可憐が見るからにワクワクしている。
……まあ、その気持ちは分からんでもないが。
最初のコメントを投稿しよう!