霧ヶ峰団

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「瑠璃さん」 俺の声に気がつくと瑠璃さんは聖女の微笑を見せる。 「あら、心火くん。お仕事お疲れ様」 「あはは、どもです」 普段ならここから俺もお茶に混ざるところなんだが、今回は別だ。 さっそく本題に入ることにする。 「ちょっと皆をここに呼んでもらってもいいですかね。……あ、リーダーと未来ちゃん以外で」 リーダーはとにかく、恐らく未来ちゃんも既にリーダーから話を聞いているだろうから呼ぶ必要はないだろう。 そして、さすがと言うべきか瑠璃さんは、突然の頼みにもあっさりと応えてくれた。 「なにか、お話かしら? 了解しました。うふふっ」 笑みを浮かべながら瑠璃さんはテーブルから立ち、食器や調理器具が置いてある背後のキッチンへと向かう。 「始まるね~!」などと向かいに座る可憐が見るからにワクワクしている。 ……まあ、その気持ちは分からんでもないが。
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