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「雪見さん、突然どうしたんです?」
渋めの低音ボイスを響かせ、とっつあんが言う。
補足として、何故とっつあんが敬語なのかと説明しておくとーー
さっきの理由の通り、瑠璃さんは霧ヶ峰団になくてはならない存在。
よって瑠璃さんには誰一人タメ口では話さない。リーダーさえも。
ーー以上補足説明終わり。
「何か大事な話でも……?」
続けて人も問う。
「あ、アタシも気になってたよ。なんかあるの心火?」
更に、さっきの発言を総スルーされたにも関わらず可憐も続く。
となると、最後には多分……
「それじゃ心火くん。お話よろしくね」
予想どうりの瑠璃さんの言葉。
それにより、可憐、瑠璃さんのみならず、人、とっつあんの視線も俺に注がれる。
準備は万端。それじゃあ後は説明のみか。
「よーし、んじゃ今からかなり大事な話するから、よく聞いといてくれよ」
そう前置きして、俺はリーダーから聞いた話を包み隠さず皆に説明した。
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