異能力破壊者

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「で、俺達はどうしたらいいんだ?」 とっつあんが聞いてくる。 「うーん特にその辺については聞いてないからな。……取り敢えず注意しろってことじゃない?」 俺の投げやりな返答に溜め息を吐きつつ人が言う。 「はあ……心火、もっとしっかりしてよ」 「まあまあ、心火くんも突然の事でまだ整理出来てないのよ」 有り難い瑠璃さんのフォローで何とか人は納得してくれたみたいだ。 「まあ、心火だしね……」などと失礼なことを呟きながら一人頷いている。 しかし、瑠璃さんの言う通りまだ気持ちが追いついて来ない。 頭では大変な事だと解っているのに。 そこに、そんな俺の思考を更に、掻き乱すかのような声が一つ。 「あ、事件だ!」
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