異能力 -キャパシティ-

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「奴はエリアBを逃走中、一般人にもお構い無しに無差別攻撃をしてる模様だ。どう出る?」 耳に装着したインカムから情報が入ってくる。 一般人も巻き込むとは、中々の奴だ。 まあ、そんなことをするってことはそれ相応の覚悟が出来てるってこったな。 「任せろ、俺が片付ける」 それだけ言ってインカムから意識を周りに移動させる。 今、俺が居るのが街の真ん中に位置するエリアC。 奴のいるエリアBに行くにはこの目の前の路地裏を突っ切るのが最短ルートか。 「そんじゃまあ、いっちょやるかね」 屈伸や伸脚など準備運動を念入りにする。 やっておかないと、後で全身筋肉痛で大変な目に合うからな。
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