154人が本棚に入れています
本棚に追加
何だか変だよ、正嗣さん。
何か、変なビールでも飲んだのかな――……?
帰宅しても別れ際の正嗣の微笑みが気になったこの日――結局真琴は創作活動に気乗りする事ができず、眠りにつくしかなかったのだった。
それから六日後。
いつものガストで、お喋りがてらの進捗報告。
「先週ネタがなくて苦しんでたって思えない」
真琴の持参した原稿を手に、陸は驚きと喜びの入り交じった表情でそう呟いた。
「大分刺激的な仕上がりだねー……。どんなイラスト描けばいいか、迷う」
小説に挟むイラストを描く事になっている陸の顔は、妙ににやけている。
最初のコメントを投稿しよう!