第1章 村人と村と勇者

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「‥‥で、親父、最近サハテの森の魔物の気性が荒いんだが‥‥」 勇者が夕食後、部屋に戻った時に俺は親父に言った。 ‥‥そう、現在確認してるだけでサハテの森には約10種類の魔物がいる。 基本どの魔物も種別毎に小さな群れを作っていた。 しかし、最近、複数の種が大きな群れを作っている事がある。 「暫くはあまり入らない方がいいかもしれない」 父「むう‥だが、あの森にしかラットラビットは生息していないし、何よりこの村から他の村に行くには、必ず森を通る必要があるぞ」 「いや、人の通り道にまでは出て来なかった。 移動手段として人の道は安全だと思う」 とは言っても、ラットラビットは普段人の道には必ずと言ってもいいほど近づかない。
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