第2章 村人と狩りと落下

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今回の目標はラットラビット三匹だ。 ダブルウルフやポイズンベアーは結構貴重な素材になるが、今は急を要する。 ‥‥‥‥‥‥ 今俺は森の中の小さな丘の上にいる。 この丘は、一部が脆いらしく、所々大きな穴が開いている。 ここにはよくラットラビットの群れがある。 しかし‥‥‥‥ 「‥いねぇ‥‥‥」 そう、全くと言っていいほどラットラビットがいないのだ。 「‥ん?」 ふと近くの茂みを見ると、ラットラビットの耳らしきものが見え隠れしていた。 普通ラットラビットが単独で行動することはない。 しかし、この時の俺はあまりにも見つからない苛立ちから、失念してしまっていた。
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