ひとつめ

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「俺の能力は国家の定めるところのレベルAに属している。これは後に説明するが、一言で表すなら『危険人物』だ」 その言葉にクラス一同肩を震わせた。九鬼の真剣な表情に皆萎縮している。 「能力を上手く使えない貴様らをここで殺すことなど造作もない、そういうことだ。 つまりだ。貴様らは能力について考え、学ぶ必要があるとされた人間だ。貴様らのもつ能力は使い方次第では自分だけでなく身の回りの人間を危険に晒してしまう。 だから貴様らは選ばれたのだ。この桜ヶ丘高等学校に」
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