始まりはいつもここから

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始まりはいつもここから

時は21世紀、日本・・・ 産業は発達し、技術力・科学力の進歩は、驚くべき速さで進行していく。 次から次に、人間にとって有利な物が開発され、 今や人は、科学の力なしではありえない生活を送っていた。 21世紀の今、 その目覚ましい進化とは裏腹に、人類にとって、大きな問題が発生している。 それは環境問題。 便利になり、楽になり、少しの行動で大きな事が出来てしまう。 その代償に人は、地球の資源を余すところなく、酷使していた。 木々は伐採され、海は汚染される。 地球の大気温度は上がり、地球温暖化は、大きな問題に。 そしてさらなる問題が襲ってきた。 それは、別の不要物。 「アナザーダスト」 と呼ばれたそれは、見かけが見るもおぞましい、モンスター。 何の目的を持ってか知らないが、彼らの目的はただひとつ。 「人を襲う事」 他の生き物には手を出さず、なぜ人間だけなのか? 彼らはどこから来て、どこにあらわれるのか? そして、誰かが作っているものなのか? 全てが謎に包まれたこの物体の正体を一刻も早く突き止めるべく、 人類は解決策を模索していた。 ◆20xx年12月12日 アナザーダスト・初見 初めて確認されたアナザーダストは、ある島のキャンプ場に現れた。 出くわしたのは、観光客の4人の若者のグループ。 彼らがキャンプに到着た時、他の客はいなく、 早速、バーベキューを楽しんでいたところ、 何の前触れもなく、それは現れた。 若者4人の内、3人が化け物の犠牲になり、残る1人が、必死で逃げ延び、地元警察に通報した。 馬鹿げた話だと、警察は取り合ってはくれなかったが、 それ以来そのキャンプ場には、化け物を見たとの通報が絶えなくなった。 そして・・・ 後の捜索によって、数多くの犠牲者が発見された・・・ 日本政府はこの事件に関し、ニュースでは遭難事故として報道し、 シークレット事項として、国民の不安をあおらないようにした。 それから3年後。 政府の調査は一向に進まず、ここ3年間での遭難事故が急増している事に、 国民は不安を募らせている。 調査が思うように進まず、混迷する政府。 国民は、不安がある中であるが、 いつも通りの日常生活を送っていた。
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