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「ふぁ~あ、あのハゲ話長すぎんだろ…」
今、清蘭高校は始業式の真っ只中だ。
しかし始業式と言っても校長の話が延々続くだけ…
今回もすでに1時間は喋っている。
「け、いつまでも話なんて聞いてられねぇ!」
翔は立ち上がり先生にトイレと言って体育館を出ていった。
そしてそれを見た和弘、結衣もすぐに体育館を出た。
「おい、待てよ翔!」
和弘が翔の肩を後ろから掴む。
「お、やっぱ来たか…って何で結衣までいんだよ!!」
驚いている翔に対し結衣は冷静に
「だって、暇だったし。何?私がいたら…ダメ?」
少し悲しそうな表情をした結衣に翔は
「い、いや全然そんなことないって!」
あたふたしながら、こう答えるのが精一杯だった。
「そっ、なら良かっ…!?」
「バコン!!!!!」
結衣が言葉を言いかけると向かいあってる結衣と翔の足の間にコンクリートブロックが飛んできた。
「うお、何だ!?」
3人は飛んできた方向を見る
すると、そこには金属バットや鉄パイプ、木刀等を持ってる
清蘭生約30人が非常階段に座り込んでいた。
「おい、てめぇら結衣に当たったらどうするんだよ。」
普段はなかなかキレない翔が
珍しくブチ切れた。
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