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『コッケココー』
鶏が鳴く。
なんともベタな朝だ。
「ゔ~ん」
また今日もはじまった、ボサボサの髪の毛を撫でるとトンがった角が手に刺さる…
もとに戻らなかったらしい…
日の光の入った部屋は明るく、想像以上にベッドが大きく、部屋はとても汚くホコリかぶっている。
それを無視してドアを開けて鬼達の声を頼りに部屋を探す。
朝から鬼達は声がでかいのだ。
ここと思われる部屋のドアを開けると、鬼達が「おはよう」と言った。
最後におはようという言葉をかけられたのを忘れるほど昔の話のようでなんて返したらいいかわからない…
不安そうに「おはよう…」と返した。
すると、奥から少し太った鬼が「よし飯にするぞ!料理運んでくれ。」
『はい!』
テーブルの上にはどんどん料理が運ばれてくる。
今日のご飯はごく普通の白飯にお味噌汁に焼き魚。鬼は鬼でもここではもともと人間、だから食べる量も人並みらしい。
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