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どんどん左側に貯まっていく皿を一生懸命に拭いていく…
単調な作業にもなぜか忙しさのある、一番辛いタイプの仕事だ。
すると5分ほど作業に集中しているなか、この沈黙を最初に破ったのはコックだった。
「ここ慣れたか?」
「あ、えっ、まぁ…」
とても急だったから慌ててしまった…
「まぁ仕方ないよなだって、ついこないだまで人間だったんだもんな」
「あっ、はい。」
「俺は親っさんと同じ船で運ばれた、そして、この症状を発症した最初の人間だった、あの畑も牧場もただの平地だったが今いる半分の鶏や牛はいたからどうにかして生きようって2人で決心した。」
そんな過去があったんだ…
本当にここは桃太郎の話の中なのか、そうならいつか鬼は桃太郎に殺される…
流しの前の2人、この話のあと何もしゃべらずまた沈黙が訪れた…
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