鬼ヶ島にて②

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俺はここまでの話で鬼についてわかった気がする… 鬼はもともと人間で生きている中で頭から角が生えてくると鬼ヶ島に流されるらしい… それで俺はその流された子鬼らしい彼らから見ると俺は子供にしか見えない… 人間から角が生えるなんてありえないと思ったがこの世界は童話の世界だからあり得る話、それよりも俺がこの世界にいることがありえない… すると、鬼がしゃべりだした。 「今からお前を俺らの親っさんに会わせてやるから礼儀には気をつけろよ!」 目の前のドアの向こうではガヤガヤと団らんしている声が聞こえる。 そのドアを鬼が開けると、一斉に鬼達が黙ってこっちを見る、俺は恥ずかしくなって下を向いた。 ちらりと前を向くとどの鬼より体つきがよく一番怖いと感じる鬼に鬼が話かけた。 「外の門のとこに捨てられてた子鬼です。かわいそうだったので連れてきました。」 「そうか、でかした死ぬ前に会えてよかった。」 そう言って大きな鬼は俺を抱きしめた。 すごく久しぶりの感触だった、親父のような人だなと思った。
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