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天下布武を目指す信長が、この好立地に目をつけない筈が無い。
永禄十一年、信長は、本願寺十一世顕如に石山本願寺からの退去を要求した。
それまでの顕如は、信長の軍資金供与に応じるなど比較的織田に友好的だったが、この一件で、信長と敵対することを本格的に決意。
折しも、信長と袂を分かった義昭が、各国の将に信長包囲網への参加を呼びかけていた頃だ。
顕如は、これに加担する形となった。
この石山本願寺。
否、一向宗門徒。ただの僧兵とは侮れない。
一向宗の寺は本願寺を頂点に全国津々浦々に在り、様々な階層からの信仰を集めていた。
その中には当然、主君を持つ武士も含まれる。
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