あの時。三歳児

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三歳になったころカラオケに行きたくなった。毎日毎日おんなじような毎日に、少しだけ変わった事がしたかった。 父親はいい曲やな~と聞くと、とりあえずどっかから、その歌を借りてきて録音して、車のステレオで大熱唱だ。お陰で三歳になったころには、『さくら』が口ぢさむ位になってもうた。   後に幼稚園行き始めの日に 『さくら』唄う~。 ゆうたら、〓ピアノで先生が じゃぁみんなでサクラ唄いましょう。 🎵さ~く~ら…って弾きだしたから。 先生のピアノ弾く手をギュッと握って止めてうるうるした瞳で見つめていったよ。 『違うよ。先生、…』 『えっ!』ドキッ💓 『さくらまいちるなかにわすれた~』やで。『え~。!』 園内一斉に突っ込みが 『ケツメイシかょ!』   俺は踊りながらケツメイシをくちずさみ、ポカーンとしている先生の横で さくらちりだーす… ケツメイシをみんなの前で唄ってた。
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