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あの日以来、妹は俺のベットの中でモソモソしてビクビクなって、立ち上がれなくなる事は無くなった。
けれども、今度はベットから出る時に、また新たな謎の行動が一つ、妹に増えたのだ。
それは、ビクビクが治まった後、布団を捲りベットの上にペタンと座った状態で、太股をもじもじと擦り合わせ、眠そうなにふやけた瞳をうるうると潤ませて、何故かぬらぬらと濡れて光っている右手の中指を、桜色の薄い唇から覗く小さな舌でチロチロと舐めながら、赤く火照(ほて)った顔で俺を暫く見詰めて来る……などと言う奇行なのだ。
何故あんな不思議な行動をするのか、俺には分からん。
だいたい、あんなに眠そうな、とろんした目で見詰める位なら早く寝れば良いと思うのだが……やはり小さな乙女の心は複雑なのか、実に理解し難い。
あ。もしかして、一人でトイレに行くのが怖かったのか……? あぁ……そっか、なるほど、それなら納得出来るぞ!
ったくぅ、それならそうと言えば良いのに、あいつ照れてたのか?
しゃあない、今夜は俺から誘ってやるかぁ。
『おい静音! パンツ脱げ! 今夜は俺が、いっぱい出してやるからな!』
ってな感じかな?
うむ、我ながらナイスな兄っぷりだな。
これなら、もしノーベル賞に兄部門があったら、間違いなくマ○オとの一騎打ちを演じる程の兄っぷりだ。
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