1人が本棚に入れています
本棚に追加
ーー走る。
目の前の化け物をぶん殴る、はずだった。
なのに。
現実はそう上手くいかないものいかない。
気付くと俺は床に倒れ、呻いていた。
「う……」
「ヒャハハハハハ!! こいつは傑作だなおい! 隠れてりゃあ良いのに自分から出てきやがった!最後に殺してやろうと思ってたのによ!」
愉快そうな笑い声が辺りを支配する。
糞、こいつ……。
「お…前……俺に気付いてたの……かよ」
「あァん? 当たり前だろうが!! てめぇの恐怖がはっきりと伝わってきたなァ」
畜生……。
俺はなにをやってんだよ!
馬鹿野郎!
「この馬鹿野郎」
最初のコメントを投稿しよう!