二舞*千客万来

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天気のいい昼下がり―― 店先で阿久津は客引きと称して、女子を引っかけている……ナンパである。 「…阿久津、邪魔するなら帰ってくれませんか?」 あまり素の感情を顔に出さない藤倉は、僅かな笑顔を貼付け、女子(お客?)の前に現れた。 「こっちのお兄さんも、色男やんかぁ! ここお兄さんの店なん?寄らしたってぇなぁ」 「恭彩………てめぇ…」 結果、3名様ご入店。 3人とも藤倉を見つめてうっとりしている。 その後ろから女子を横取り(?)された阿久津がジト目で見つめている……否、睨んでいた。
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