二舞*千客万来

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さっきのお客に茶を出したところで、 「注文いいかい?」 「はい、どうぞ」 右側に仕立てのいい着物を着た男と、左側に着流しを膝くらいまで捲り上げてる男がいる席から声が掛かった。 見たところ、侍のようだ。 「僕は汁粉をもらうよ。 お前は?」 「俺は、餡蜜とみたらしに桜餅と…」 ガツンンッ!! 手刀が脳天に直撃した。早業に感心した藤倉だった。 「汁粉と餡蜜をよろしくね」 「はい」 力関係が明白な二人だと思う。…どっかの誰かさん達みたいに。
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