223人が本棚に入れています
本棚に追加
一段落ついて、店内を見回すと"栄太郎"と呼ばれていた男らはいなくなっており、器の下にお代が置いてあった。
「お侍さん、助かりました。何かお礼をさせてください。
名前お聞かせ願ってもいいですか?」
「うーん…じゃぁここでご馳走してください!!
僕は、そうじ……ろう、宗次郎といいます」
「私は藤倉と申します。
今用意させてもらいますね」
宗次郎と名乗る男は、それはそれは大層美味しそうに餡蜜を食べたそうな。
「僕、甘味には目がないんです。ここの餡蜜絶品ですね!!」
綺麗な顔を緩ませにこにこと笑っていた。
最初のコメントを投稿しよう!