二舞*千客万来

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「恭彩お前さ、気ぃ抜きすぎだぞ? お前が背中取られるなんて…」 破片を片付けてくれた阿久津が戻ってきた。 …確かにな。 最近、鈍ってきてる気がする。 「……ほっておいてください。 阿久津のくせに。」 「ひでぇ…俺とお前の中じゃないかァ」 ……… 宗次郎は追加したみたらし団子を食べながら、無言で二人のやり取りを見ていた。 「ご馳走さまでした。 いやぁ、本当美味しかったです。」 「お粗末さま。 感謝します」 宗次郎は店を後にした。 「"藤倉恭彩"………か…」 意味深げに呟いた宗次郎は足早に帰っていった。 …………… …… 「そぉぉじぃぃーッ!!! てめぇ何時だと思ってやがんだァ!!」 「…副長は腹が減っている、早く着け。」
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