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日はとうに暮れていて、藤倉は店を閉めた。
阿久津は店の奥で洗い物をしている。(所謂、パシリである。)
「恭彩、俺さ…
あの"宗次郎"って奴、どっかで見たことある気があるんだけど……」
阿久津は洗い物をしながら声をかけた。
「そうですか、
………」
思い当たる節があるようなないような…顔の藤倉。
「わかりませんねぇ…
まぁ今日は帰りましょう」
……この出会いが後々、どう影響するかなんて誰にも…藤倉にも、知る由もない……
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