二舞*千客万来

8/8
前へ
/215ページ
次へ
日はとうに暮れていて、藤倉は店を閉めた。 阿久津は店の奥で洗い物をしている。(所謂、パシリである。) 「恭彩、俺さ… あの"宗次郎"って奴、どっかで見たことある気があるんだけど……」 阿久津は洗い物をしながら声をかけた。 「そうですか、 ………」 思い当たる節があるようなないような…顔の藤倉。 「わかりませんねぇ… まぁ今日は帰りましょう」 ……この出会いが後々、どう影響するかなんて誰にも…藤倉にも、知る由もない……
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加