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「やぁ兄ちゃん、その腰のものを置いていって貰おうか!!」
野盗のような輩が5人現れた。
…まぁなんてありきたりな台詞でしょう。
腰のもの……臨戦体制に入ったからちょうど腰の位置には………小豆があるが。
……とりあえず、置いてみた。
「それじゃねぇよ!!
そっちの長物だ!!!」
怒った。
ふぅとため息をつき、空気を吸った瞬間―――
乱闘が始まった。
互いに背中を預け、刀を抜かずに抗戦していく。
「刀使えねぇのかぁ?
この"菊一文字"が刃を交え、錆にしたいと言っているのに」
「"菊一文字"?」
「おぉよ、あの沖田総司から奪ったものだ!!」
ご丁寧に刀の説明をしてくれた。…が、なんのことだかさっぱりわからない。
「はっ…それが"菊一文字"?
笑わせてくれるな」
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