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「江戸ね……何故、京へ?」
尚も続く質問攻め。
「………。
…己の世界を変え、たいと……」
藤倉の歯切れが悪くなった。出来れば触れてほしくないところなんだが…。
「世界…?また壮大な話だね。」
「環境の話です。」
「まぁいいさ。
人には言えない話の一つや二つあるものだしね。
……僕は、この日本を変えたい」
「ちょっ…稔麿!?
その話は、駄目だろ……」
藤倉の僅かな動揺を感じ取ったのか、吉田はそれ以上は聞かなかった。…が、突拍子のない発言をし出した。
「大丈夫だよ……
ね?恭彩さん。
尊王攘夷を進めるんだ。時代が変わるよ。」
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