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いくら戦いを好まなくとも刃は向けられる。
最近、背中を取られるわ、道端で絡まれるわ、ろくなことがない。
護身術として、剣術・体術ともに鍛えるのは悪くないと思う。元々ある程度は持ち合わせていたから、衰えないようにしよう。
「おい………恭彩…」
「何か?」
「何かじゃねぇよ!!
その志はご立派だが、俺もう無理だッ!!!」
阿久津が文句垂れている理由はひとつ…。
藤倉の稽古に付き合わされているのだ。
「なんで河原なんだ!?
しかも、俺!!!なんで藁に巻かれてるんだよッ!?」
「シッ…」
ザンッ!!!
「ぎゃぁあああ!!!」
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