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(……かわいい。)
少し見惚れていたが、すぐに我に返った。
『…ああ、大丈夫。そんなに待ってないよ。』
『じゃあ、行こうか。』
『うん。』
俺たちは歩き始めた。
途中、美紀がおずおずと手を出してきたので、俺はその手をにぎった。
美紀は、ほんのりと頬を染めていた。
『今日、どこへ行くの?』
『隣町の水族館かな。』
正直、隣町に水族館があったなんて知らなかった。
今まで俺が行っていた場所は、近所のコンビニぐらいしかなかったからだ。
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