夏休みの日々

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(……かわいい。) 少し見惚れていたが、すぐに我に返った。 『…ああ、大丈夫。そんなに待ってないよ。』 『じゃあ、行こうか。』 『うん。』 俺たちは歩き始めた。 途中、美紀がおずおずと手を出してきたので、俺はその手をにぎった。 美紀は、ほんのりと頬を染めていた。 『今日、どこへ行くの?』 『隣町の水族館かな。』 正直、隣町に水族館があったなんて知らなかった。 今まで俺が行っていた場所は、近所のコンビニぐらいしかなかったからだ。
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