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両親はセイシアが能力に覚醒したことに驚きはしたが、だからといってセイシアへの態度は変わらず、これまでどおりに愛し続けようと思っていた。
が、それは叶わなかった。
「ねぇママ、今日のご飯はハンバーグなの?わたしママの作るハンバーグ大好き!」
「ねぇパパ、今度の休みはどこに行くの?わたしはパパと行けるならどこでもいいよ!」
「ねぇママ、何で脅えているの?」
「ねぇパパ、何でわたしが怖いの?」
「ねぇママ、パパ、何でわたしがいると悲しいの?」
能力に覚醒したばかりのセイシアは、その力を制御することが出来なかった。
そして両親は、自分の考えていることが娘に対して筒抜けに分かってしまうことに恐怖を抱き、精神的に耐えきれなくなり、わずか十二歳のセイシアに向かってこう言った。
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