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何で平然と、当たり前のように、そこに立っていられるの?
今から相手にするのは悪魔や神っていう存在なのに、どうして、怯まず脅えずそこに立っていられるのだろう。
自分なんて、あの黒くて巨大な翼を見ただけで足が竦み、体が萎縮してピクリとも動かないのに……。
(……どんな神経してんのよアイツはッ!!)
そんな事を恋川が思っていると、突然セイシアの叫び声が止まった。
そしてセイシアの真正面、目の前には神木が立っている。
鎖で十字架に縛り付けられ、つらそうな表情のセイシアに、神木は機械のような冷たい口調で問いかける。
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