終章

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6月1日 AM01:00 東京のとある高層ビル地下一階。 数ある内の一室。 真夜中な時間帯にも関わらず、暗い部屋の中、二人の人間がそこにいた。 一人は、狭い部屋の半分を占領している機械類の中心で、椅子に座って机に置かれているモニターを見ながら、キーボードをかたかたと叩いている二十代ぐらいの女性。 肩にかかる程度の綺麗で真っ直ぐな銀髪に、座っていて分かりづらいが、それでも見れば一瞬でスレンダーだと分かる体型。 服装は上下黒いランニングジャージ。 顔つきは少女のように幼く端正なのだが、纏っている雰囲気はそこらにいる政治家よりも大人びていた。
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