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「やーっと半分終わったわ、もう肩がこってしかたないっつーの。ったく上の連中は私をこき使いすぎなのよ。ロボットじゃないんだから少しは休ませてほしいわ。
ってこんな愚痴言ってる場合でもないか……で、どうなったの?」
マシンガンのような女性のトークに、裏表は閉じていた瞼をゆっくりと開け、怪訝な表情で答える。
「ロガッタ=ウルフマン、セイシア=クラリネットの二人は、ジャスティスに捕獲、保護されたよ。
アイツはお姫様抱っこしていたクラリネットを置いて颯爽と立ち去った。以上報告終わり。
ったく何で俺が監視役なんだよ、報告なら本人にやらせろよな」
事務的に報告を終わらせ、イラついた口調で愚痴を吐く裏表。
そんな彼に、女性は「ははっ」と苦笑いしながら続けて言う。
「お疲れ様、まぁ今日の仕事はこれで終わりよ。帰ってゆっくり寝てなさい」
そう言って女性は体をパソコンの方に向けようとするが、裏表が「おい」と言ったので動きを止めた。
彼の呼びかけに女性は不服そうな表情で、
「何よ?」
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